まるごとアドリブ

ジャズの知識ゼロで「アメリカ唯一のジャズ専門音大」に留学したドラマーの奮闘記。

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アーティストとエンターテイナーの違い

どうも、エンタの神様では「幻想の野外活動」というキャッチコピーが好きなマルヒロです。(誰のキャッチコピーかわかる人いるかな?)

 

今回は自分がこれまでの留学生活の中で気づいた、僕の自己分析についてだらだらと思いつくままに書いていこうかなと思います。

舞台に立つ人間として感じるやりがいには、2種類あるんじゃないかっていう話です。

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僕は自分を表現するために音楽をしているわけではない

僕は以前、「プロテスト・ソング」という授業に参加していました。

社会に対して自分が訴えかけたいものを曲にして発表する授業です。

 

みんながどんどん曲を作っていく中、僕はやっとの思いで日本の過労死の現状を嘆く曲を作り上げました。先生やクラスメイトからの評価はよかったのに、僕はなぜかそこまでうれしく思いませんでした。

 

次に作る曲のテーマ決めに苦労していると、先生が「あなたの胸の中にある思いを音や言葉にすればいいのよ」言ってきました。その時気づいてしまったのです。

 

『別に自分の中にある感情を周りの人に伝えたいと思わん』と。

 

別に感情を感じないとかそういうわけではなく、何かムカつくことがあったとしてもそれを音楽で表現することに興味がないのです。

そのことを先生に正直に伝えたら、「あなたは自分が表現したいものがないのになぜ音楽をやっているの?」と真剣に聞かれました。

 

うーむ、僕はなんのために音楽をやっているのか。

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僕はアーティストである前にエンターテイナーだ

僕は「自分の中にあるものを、様々な媒体を通して自分の体の外に表現する人」のことをアーティストと呼ぶんだと思っています。

一方でエンターテイナーは、「手法はなんであれ、自分を通して周囲の人を楽しませる人」だと思っています。

 

僕の勝手なイメージですが、0から1を生み出すのがアーティストで、1あるものを10にも100にもするのがエンターテイナー。

 

中には両方の要素を兼ね備えた人もいると思います。

 

想いや感情を言葉や音符で表現する作曲家・作詞家アーティスト。

 

人から与えられた歌を歌い、踊りを踊り、その作品の魅力をたくさんの人に伝え、たくさんの人を楽しませるアイドルエンターテイナー。

 

自ら曲を作り、自らの声と体でその曲を演奏し人を楽しませるシンガーソングライターアーティスト兼エンターテイナー。

 

こう考えるとわかりやすいでしょうか?

 

そう考えたとき、僕がやりがいを感じるのはエンターテイナーとして音楽を演奏しているときなんです。というか、音楽を演奏していなくても、人を楽しませられていたらそれで幸せなんです。

 

僕にとって音楽とは、人を楽しませるいくつもの手法の中で、僕が一番最初に出会ったものというだけのことなんです。

 

だから僕はダンスやお芝居も好きだし、人前で司会をして笑いを取るのも好きだし、マジックとかで人を驚かせるのも大好きなんです。

僕にとって一番大事なのは、僕が何をやりたいかより、僕のパフォーマンスを見てくれる人が喜んでくれるかどうかなんです。

 

ときにアーティストの中には、周囲の批判をものともせずに自分の表現したいことを追求する人がいます。ジャズの歴史を見ていっても、自身の表現したい音楽を追求したがゆえに聴き手が離れていったアーティストがたくさんいます。

 

そこまでして自己表現と向き合える人たちのことを尊敬はしますが、僕はそうはなれないし、なりたくない。

 

もちろん自己表現をしつつ、たくさんの人に受け入れられる作品を発表するアーティストの方々もたくさんいて、それはそれで素晴らしいことだと思います。

 

僕の場合は、ほかの人が作曲したものを「こんな風に演奏してくれ」と言われたとしても、僕が演奏することでたくさんの人が楽しんでくれるならやりがいを感じます。

何もないところから作り上げるのは苦手でも、すでにある作品に「もっとこういう要素を付け加えたらより効果的に伝わるのではないか。もっとお客さんが喜んでくれるのではないか。」といったことを提案するのは得意です。

 

「お前なんかがジャズミュージシャンを名乗るな」なんて怒られちゃいそうですけど、それが僕なんですよね。

将来は何になりたいの?

ジャズを専門的に勉強していると、「将来はジャズミュージシャンとしてやっていきたいの?」なんてよく聞かれます。

そういうとき、僕は必ず「いや、僕が何かやってお客さんが楽しんでもらえる仕事ならなんでもいいですって答えます。

 

もちろんドラム演奏は僕にとってものすごく大事です。

数あるエンターテイメントの形式の中で僕が初めて出会ったものだから。

 

でも何かの縁でほかのお仕事に恵まれたらそれを喜んでやると思います。

 

っていうか、いまだに将来の夢がありすぎて決まらないんですよね。

ドラマーはやりたい。

でもブルーマングループとかストンプみたいなこともやってみたい。

お芝居もやってみたい。

バーテンダーもお酒の知識と技術でお客さんを楽しませる職業だから興味ある。

マジシャンとしてもお仕事をしたい。

これから先どこかのタイミングでディズニーパークのキャストはもう一回やりたい。

(高校生の頃やっていて天職だなあと思っておりました)

みなさんはアーティスト派?エンターテイナー派?

僕自身のことをだらだらと書いてきましたが、みなさんはこれを読んで何か自分自身について気づいたこととかありますか?

 

舞台芸術に関わる人もそうでない人も、このアーティストとエンターテイナーという2つのタイプで自分を分析してみると、自分が仕事をするうえで大切にしている本質的な部分が見えてくると思うんです。

どっちがいい、どっちが悪いとかではなく、単純に自分はどっちのタイプかがわかれば、今後自分の進路を選択していくうえで結構使える指標になる気がするんですが・・・。

 

これはあくまで僕自身の個人的な分析です。

でもこれを読んでくれている誰かが、何か新たに自分に関して気づいたことがあったらいいなーなんて思っています。では。